世論を無視する五輪組織委員会事務総長
こんにちは。Roof SAです。
今回は一月万冊で8/24に配信された動画を紹介します。
清水さんが、作家の本間龍さんと、文藝春秋が8/22に公表した東京五輪組織委員会 武藤事務総長へのインタビューについてお話しされています。
まず、武藤事務総長についてですが、御年77歳の大ベテランで東大法学部卒業、大蔵省事務次官、日銀副総裁など輝かしい実績を持つ方です。
ちなみに組織委員会会長の森氏は83歳、名誉会長の御手洗氏は85歳、9月開催予定のウィズコロナ五輪会議代表の杉田氏は79歳です。
IOCのバッハ会長は66歳なので、彼らからしてみればまだまだヒヨッ子ですね。
組織委員会が、若い世代が全く意見できない構造的な問題を抱えているのは明らかでしょう。
話を戻すと、武藤事務総長はインタビューで「今回開催できなかったら五輪史上の汚点になる」と発言されました。
1940年に戦争によって返上した事がありましたが、それは汚点にはならないのでしょうか?
また、贈賄など不祥事による中止ならまだしも、コロナウイルスという未知なる敵による中止がなぜ五輪史上の汚点になるのでしょうか?
凝り固まった老人の考えは全く分かりません。
また、「日本側に返上の議論はない」と発言されたそうですが、武藤事務総長のおっしゃる日本側とは一体誰のことでしょうか?
7/25のNHKの世論調査によると再延期すべき35%、中止すべき31%、開催すべき26%だったようです。
もう完全に世論無視ですね。
さらに「コロナ禍での開催は、収束前に開催した新たな五輪としてレガシーになる」と発言したようですが、意味が分かりません。
海外メディアのエコノミストは共同通信の世論調査を時期毎に比較し、中止すべきと考える人が日に日に増えていることを指摘しています。
そして、インタビューの中で「開催のポイントは簡素化」との発言がありましたが、会場や競技日程はそのままと言っています。
「本当に追加費用として3000億かかるか?」との質問には「現在調査中」と答えたようです。
3/24に安倍総理が延期を発表してから丸5ヶ月が経っていますが、まだ調査中?
もう何を言ってるのか分からな過ぎて頭が痛くなってきます。
ちなみに文藝春秋は週刊文春と同じ出版社ですが、全く違う部署で、書く記事の内容も異なります。
週刊文春は普段から政府への批判的な記事を出していますが、そのガス抜きとして文藝春秋が使われているのでは?と本間さんは分析します。
現に論理的に開催が困難である事については全く触れていません。
世論調査を無視する組織委員会事務総長の武藤氏とそれに忖度する文藝春秋。
武藤氏による組織委員会の思いの丈を記事にするのは勝手ですが、是非とも税金を使わず国民を巻き込む事なく
、オリンピック貴族のみで楽しんでもらいましょう。