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菅義偉首相の自助発言の異常さ

こんにちは、Roof SAです。

今回は一月万冊で9/15に配信された動画を紹介します。

清水さんが作家の今一生さんと、菅首相の自助発言の異常さと日本人の民主主義マインドについてお話しされています。

9/14 菅さんは自民党新総裁選出演説にて「まず自助、自分で出来る事は自分でやる」と発言しました。

ビジネスにおいては自身の責任の元、自分で出来る事をやり続け発展させていくため、自助の精神が必ず必要です。

しかし、国民から給料をもらっている立場の政治家が、雇い主である国民に対して自助を促すのは不自然ではないでしょうか。

レストランでお金を払っているにも関わらず、店員に自分で出来る事は自分でやってくれと言われてるようなものです。

「お金を頂いてる身として、最大限バックアップする」や「自助が出来るような規制緩和を行う」ならまだ分かりますが、自助が出来るような具体的な政策には触れていません。

また、自民党綱領にも「自助自立」と書かれており、 その自民党に対して好感を持ち菅政権を支持する国民は、民主主義とは何かを理解していない可能性があります。

確かに自助と言えば聞こえはいいですし、一見正論を言っているようにも思えますが、政治家の雇い主は納税者である国民です。

そのため、国民は政治家に対して声を上げる権利があります。

そして、それに対して政治家は応える義務があり、頑張ったかどうかは評価対象にはなりません。

菅首相ご自身、秋田のいちご農家から成り上がりで出世した努力家であるが故に、国民一人ひとりが努力すれば何とでもなると思った上での自助発言だったのでしょう。

もしビジネスであれば、払われたお金に相応しいサービスを提供出来なければ返金や割引は当たり前であり、その使命を政治家に課すという意識が民主主義マインドの一環でもあります。

自助を促すのであれば、国民一人ひとりが主権者として政治に参加するような民主主義マインドが根付くよう、まず教育を変えるべきではないでしょうか。

現代の日本人は良い会社に入ってサラリーマンとして働くことしか教わっておらず、源泉徴収でオートマチックに税金を徴収されています。

そのため納税意識が著しく低く、自らの税金で政治家を雇っているという感覚がありません。

そんな教育をしておきながら「まず自助」などと簡単に発言するのはあまりに無責任です。

実際、自分の生み出した価値やサービスで儲け、そこから税金を持っていかれると、自ずと納税者として強く意識するようになると清水さんは言います。

例えサラリーマンであっても、毎年どの税金をいくら払い、それがどこでどう使われているかを把握する必要があり、それこそが民主主義マインドです。

国民としては財源や資源を有効活用し、我々からお金を求めない真っ当な政治をしてほしいですよね。

お金を徴収する上に自助を促し、民主主義マインドの底上げをしようとしない今の政治がまともであるとはとても思えません。

だからこそ、政治家を雇っている我々納税者の意識改革が必要です。