菅政権による、より強固な強権政治
こんにちは。Roof SAです。
今回は一月万冊で9/14に配信された動画を紹介します。
清水さんがジャーナリストの烏賀陽弘道さんと、なぜ菅さんは官僚に圧力をかける発言をするのか?についてお話しされています。
9/13 フジテレビの番組で政策に反対する官僚を異動させるか?という質問に対し菅首相は自分は選挙で選ばれていると前置きし「決定した方向に反対するなら異動させる」と発言しました。
これに関して烏賀陽さんは「菅さん自身が、官僚から安倍の腰巾着と思われている事を認識した上で、牽制する狙いがある」と分析されています。
逆に言うと、ここまで強気な発言をしなければ官僚をまとめる事が出来ないと考えているのでしょう。
実際、過去に官僚の抑圧に失敗した民主党は短命政権に終わりました。
民主党は与党当時、脱官僚頼みの5原則を掲げましたが、振り返ってみると、鳩山の普天間飛行場県外移設における虚偽文書、野田の尖閣国有化による中国からの猛反発など、外務省に足を引っ張られる形となりました。
自民党幹部もその事実を踏まえた上で、菅首相では弱々しいため、官僚に圧力をかけ続けないと政権が揺らいでしまう事を恐れているようです。
北方領土や憲法改正ついては得意のうやむや回答の菅首相ですが、官僚に対してだけははっきりと意見を述べたあたり、かなり意識している事が分かります。
過去に菅首相が官房長官時に推し進めたふるさと納税を批判した事で、総務省の局長が立教大学の教授へ左遷されました。
省庁幹部の左遷は、官僚に対する脅しになります。
菅首相は脅しをかけなければいけないほど現官僚からの信頼がないため、左遷した局長のような人がまだまだ各省庁にいると見ているのでしょうか。
ただ、どうも不思議なのが菅政権の高支持率です。
平時なら、一国の総理による官僚への圧力発言は問題視されそうですよね。
コロナによるクライシスの状況下では、逆に力強く感じるのでしょうか。
いずれにしても、政権を保つ上で官僚と良好な関係を築くことは極めて重要な事です。
いくら政治家が政策を決めようと、それを実行するのは官僚のため、関係を蔑ろにすれば「自分達こそ政府だ」と言い出しかねません。
現内閣人事局の局長は杉田さんであり、杉田さんは官房副長官でもあります。
7年8ヶ月も官房長官を務めた菅首相の部下にあたるポジションであり、菅首相に実質的な内閣人事権があったと言っても過言ではありません。
これだけ圧力をかけられ、実際に幹部の左遷を目の当たりにした高学歴でプライドの高い官僚達がこの先も黙っているでしょうか。
官僚の不満が爆発する前に、解散選挙をしたいという欲求も菅政権にはあるかもしれません。