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議員失言、有名人飲酒運転や不倫報道の裏で起きている日本の危機

こんにちは。RoofSAです。

今回は一月万冊で9/25に配信された動画について紹介します。

清水さんが作家の今一生さんと、有名人の失言や不倫報道の裏で起きている重大な出来事についてお話しされています。

ここ最近のネットニュースの関心上位には、杉田議員にによる「女性はいくらでも嘘をつく」発言や山口達也さんの飲酒運転逮捕、水泳 瀬戸大也さんの不倫報道など上がっていますが、その裏で見過ごせない報道がありました。

9/25 読売新聞が一面トップで取り上げた報道で、2019年までの5年間でわいせつやセクハラ行為で懲戒処分を受けた公立小中高などの教員が1030人に上り、その約半数の496人が自らが勤務する学校の児童、生徒を対象としていた事が判明しました。

今回判明しただけでこの件数のため、表沙汰になっていない数を含めると、実際にはもっと多い事が予想されます。

今さんは「子供は性被害に関しては特に自分から発信しづらいという事を考慮すると、判明した数の10倍はいる可能性がある」とみています。

家庭内虐待であれば児相の管轄となるため、厚労省も数字を把握出来ます。

しかし、学校での虐待は教育委員会に報告がいき、その中には非公表としているところもあるため、完全に把握する事は難しいです。

そもそも非公表にするという事は、数が多いことの裏返しとも理解出来ますね。

実際に石川、徳島、広島、愛媛、名古屋市の5教育委員会はプライバシーの観点から非公表としており、加害者を守っています。

身内が身内を守っている大変恐ろしい事態ですが、非公表が世間に通ってしまっているということ自体も大問題です。

加害者になっても程度が低いものはただの休職となる場合もあるようです。

今回懲戒免職で1030人もいる事が判明されましたが、休職者はもっといる事も推測出来ます。

しかも、休職の場合、教員として復職出来てしまいます。

他人の子供に性虐待をする事は、刑事罰でもおかしくないでしょう。

にも関わらず顔と名前は報道されず、復職すら出来てしまいます。

一方、不倫報道の瀬戸大也さんや渡部建さんは刑事事件を起こしたわけでもないのに、顔と名前を報道され、仕事が激減してしまいます。

世間は伊藤詩織さんなどの成人女性が性被害に遭った時は関心が高いのですが、子供の性被害には関心が薄く、あまり報道されません。

元々日本には歴史的に子供を守るという文化がありません。

現代の児童福祉法は、敗戦後にGHQに言われてようやく整備された法です。

民法上「未成年の子供は親の親権に服す」となっており、学校では先生が権力者です。

そしてその権力者に従い、知識を得た気になっている人間が官僚になって制度設計を行っているのが現代の日本です。

分からない事はとにかく専門家を呼ぶという短絡思考になりますし、そもそも解決策の探求ではなく、物事の研究が目的である専門家に問題解決は図れません。

選挙権は18歳、非選挙権は25歳と設定して選挙には参加させず、学校では自身の権利の主張ではなく、先生や校則に従えと教えられているため、日本が非民主主義国家である事を露呈しています。

そんな中で、頑張って我慢して良い点数を取ると成功出来る世の中はどう考えても異常ですね。

そこで成功した人間は「俺はその環境で我慢した、だから成功した」と考え、弱者目線になる事はなく、関心など持つはずもありません。

実際、今さん母校の中学校に、ゴリゴリの体育会系教師がおり、その教師が隣町の学校長になった途端、2年連続で自殺者を出したそうです。

それは結果として、自身が無能であると示している事にもなりますが、まずはそれを認めて謝罪するべきと今さんは言います。

そのプロセスを無視すると自分を救う事が出来ず、他人も救う事はできません。

自分のミスを認められる人は他人のミスにも寛容になれます。

山口達也さんや瀬戸大也さんの件も過度に反応すべきことではありません。

そんな事よりも、児童生徒の支配者である教員から性虐待を受けている子供が多い事実に対して、なぜ反応を示さないのでしょう。

もしかしたら、あなたの子供も被害に遭っているが、親に心配をかけたくない一心で誰にも相談出来ないだけかもしれません。

親が子供のことを思う以上に、子供は親のことを思っています。

なぜなら、子供は親に忖度しないと生きていけないからです。

そんな子供たちは虐待被害に遭っても逃げることは出来ません。

だからこそ教員による性犯罪再発防止のために、刑事罰に処すか、あるいは公務員法で守られているならば、せめて顔と名前を公表すべきではないでしょうか。