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日本政府のコロナギャグ政治は続く

こんにちは。Roof SAです。

今回は一月万冊で、11/11に配信された動画を紹介します。

清水さんが東大教授の安冨さんと、なぜ日本のコロナ対策はギャグ要素に満ちているのか?という事をテーマにお話しされています。

11月に入り、国内の新規感染者数は確実に増加傾向にあります。

特に北海道での感染拡大は深刻であり、寒さとGo Toキャンペーンの影響を大いに受ける形となっています。

沖縄も人口の割に感染者が多く出ていますが、それもGo To の影響である事が考えられます。

それでも加藤官房長官は10日の記者会見で、「Go Toキャンペーンで北海道は除外しない」と発言。

さらに政府と組織委員会東京五輪開催へ向けた強行姿勢を続けており、国民を犠牲にして利権を守ろうとしています。

日本の一日のPCR検査数は2〜3万件ですが、人口が日本の半分程のイギリスやフランスはPCR検査を一日数十万件行っています。

つまり、日本における新規感染者数とは、PCR検査数の少ない中での人数のため、実数は全く把握出来ていない状況にあると言えます。

死亡率こそ世界的に低くなってきていますが、米国立アレルギー感染症研究所所長のファウチ博士は死亡率は最終的に1%に落ち着くという見解を示しています。

仮に感染したとすると、100人に一人の確率で死亡せするという事であり、入院したり後遺症の残る可能性はさらに高まります。

そんな中、日本のコロナ対策に関する笑えないギャグが止まりません。

新型コロナウイルス対策分科会会長の尾身氏は「一丸となって対策を進める」と言っていますが、一丸となったらそこからクラスターが発生します。

食事に関しても、「咀嚼中はマスクをつけ、口に入れる時だけ外す」と実に間抜けな事を言っています。

厚生労働省は、未完成のワクチンを何億本も購入したようですが、マイナス20〜80度で保管しなくてはなりません。

そんな設備を所有しているのはおそらく都市部の限られた病院でしょう。

この条件ではワクチンを打つ人が減る上に、一部の病院に殺到しクラスターが発生します。

そして極めつけは、わざわざ1兆8千億円の税金を注ぎ込んだGo To キャンペーンでの感染拡大。

火に油を注げば、燃え広がる事は誰にでも想像出来ますが、利権という目隠しをされた政治家には想像し得ないのでしょう。

感染がここまで広がってしまっては、例えロックダウンしても短期間では大きな効果が望めない上に、国民がそのストレスに耐えられるかどうかも疑問です。

それでも、我々にはギャグとしか受け取れない事を、やっている本人達は一生懸命やっており立場主義を貫いています。

立場主義とは例えて言うなら、火事の現場でバケツリレーを行い、途中バケツが回って来なくても動かずバケツを待ち、自分の立ち位置を守るような行為の事です。

当然ですが、未経験のクライシスにおいては戦略が必要であり、臨機応変に立ち位置を変えなくてはなりません。

日々状況が目まぐるしく変わるため、起きた出来事に対して素早くフィードバックし、常に対応して行動し続ける必要があります。

立場主義者は一度決めた事を推し進める以外に考えが働く事はなく、そのメソッドはコロナには通用しません。

しかし、日本人の多くは立場主義で生活しています。

こんな状況下でも満員電車に乗って通勤し、風邪を引いても休もうとせず、立場を守ります。

今年の春先は、1〜2日の発熱や味覚症状の欠落程度では自宅待機とさせ、PCR検査を受けさせないというマニュアルが保健所で作られていました。

そうなれば、「PCR検査数をどうやって増やすか?」という考えは除外され、「実数を把握した上での対策」という選択肢が消えてしまいます。

立場主義者は、例え前提が間違ったマニュアルであっても、一度作ってしまうとその中でしか仕事が出来なくなります。

そしてその前提の間違ったマニュアルに沿って意味のない事を繰り返すようになります。

日本人のその姿勢が、まさにコロナギャグ政策を生み出しているのです。

立場を守って討ち死にするか、立場を捨てて臨機応変に対応するか。

どちらの考えがこのコロナ社会に適しているかは言うまでもありませんね。