一月万冊応援blog

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ウィズコロナ五輪という名の特攻五輪

こんにちは。Roof SAです。

本日は一月万冊で8/17に配信された動画を紹介します。

長年オリンピックの問題を指摘している、作家の本間龍さんと対談されています。

8/14のニュースで政府が2021年の東京オリンピックをウィズコロナの状況下で進める新たな会議を開くと発表した事を報じています。

本間さんはコロナ以前より、完全無給で働く11万人のボランティアスタッフ、酷暑下での開催による選手、スタッフ、観客の体調管理、組織委員会スタッフに税金から払われる高額な報酬と高額な事務所家賃、スポンサーとのバーター取引に税金が湯水の如く使われている事など、東京オリンピックに対して多くの問題点を指摘していました。

ただでさえ問題点が多い中、このコロナウイルスによって事実上、中止以外の選択肢がなくなったと言っても過言ではありません。

予算的にも既に8000億円の税金が使われている上に、コロナ対策や酷暑対策を入れると最終的に3兆円はかかるのではないか?というのが本間さんの予想です。

しかし、安倍首相や森会長は断固として中止を認めていませんし、マスコミも決してその実態を報じようとはしません。

まるで第二次世界大戦終盤、圧倒的不利な状況下でも負けを認めず、捨て身の特攻作戦をとって数千人もの命を無駄にした当時の通称大日本帝国に似ていますね。

上層部が最後まで諦めないのは勝手ですが、仮に強行した場合、今以上に税金が一部のオリンピック貴族の懐に入り、コロナウイルスと酷暑によるダブルパンチが現場の人間を襲うでしょう。

彼らはそんな状況を、万全のコロナ対策をした涼しい部屋で税金から得た多額の報酬を懐にしまいつつ、高い所から見下ろすだけではないでしょうか。

負けを認めない合理性のなさは、戦後75年経った今でも変わっていないという事に驚きを隠せません。

日本が最後まで負けを認めなかった結果、原爆が投下され第二次世界大戦終戦しました。

誰一人として責任をとって負けを認める事が出来ない組織委員会の運営するオリンピックが果たして成功しますか?

オリンピックを強行する事でその犠牲者が出た場合、「国のために戦死した崇高な国民」とでも言って崇めるのでしょうか。

今も昔も現場の人達はとても勇敢です。

しかし、その人達の気持ちを1ミリも考えず、己の利益のために突き進み、結果として現場に甚大な被害をもたらすなんて事が許されていいのでしょうか。

日本国民として恥ずかしく思います。