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コロナ不況はいつ終わる?

こんにちは。Roof SAです。

今回は一月万冊で8/21に配信された動画を紹介します。

清水さんが東大教授の安冨さんと、コロナ不況の裏に隠された日本経済の構造的問題について話しています。

日本のGDPが戦後最悪の落ち込みとなっているというニュースは記憶に新しいですね。

戦後の高度経済成長期は今と違って大量生産大量消費の時代です。

物が足りておらず、家具や家電、車や服など作れば作るほど売れる時代でした。

物が足りてない上に、物を作る人も足りていなかったため、労働人口は高度経済成長を支える重要な資源でした。

そのため雇用環境の向上を図り、待遇を良くすることで囲い込み、それがWIN-WINとなっていたのです。

しかし、現代は物を作る役割を機械が果たしているため、段々と人手がいらなくなってはいますが、正規雇用という労働者を守る仕組みだけはしっかりと残っています。

正規雇用の労働者もいますが、全6000万人の労働人口の内、半分以上の3500万人を正規雇用が占めています。

一度正規雇用してしまうと簡単には解雇できず、それが会社の負担となっているケースも少なくないでしょう。

そして、その正規雇用という体系に守られると、ただ会社に行く事が仕事になっているサラリーマンが増えます。

その結果、イノベーションが起きにくいという社会構造になってしまったのかもしれません。

安冨さんはビジネスはマーケティングイノベーションが重要とおっしゃっています。

一つ一つのマーケティングがやがてイノベーションに繋がります。

いきなりイノベーションを起こす事は難しいですが、家庭内でもマーケティングは出来ます。

「自分は会社や学校へ行く事が仕事であり、家事は妻や母親の仕事」と考えている人は、その考えを少しだけ改めてみましょう。

確かに会社や学校へ行く事は仕事かもしれませんが、その上で「どうしたら気持ち良く家事をしてもらえるか?」「どうしたら妻や母親の負担を減らせるか?」などを考える事がマーケティングそのものです。

会社マインド、学校マインドなどの立場主義から脱却し、より良い社会にしていくためにも、まずは身の回りの状況を良くする事を考えてみてください。

常にマーケティングを意識する事が、やがて大きなイノベーションに繋がるかもしれません。

コロナが収束しても、正規雇用にあぐらをかいているようでは、永久に構造的不況から脱却できません。

身近なところからできる、一人ひとりの意識変革が不況を脱する鍵なのかもしれません。