一月万冊応援blog

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世界に自慢したい日本の精神と根性論

こんにちは。Roof SAです。

今回は一月万冊で8/25に配信された動画を紹介します。

清水さんが作家の今一生さんと、コロナ禍で補償なしに自粛し、新規感染者数を増やさない日本人の精神と根性についてお話ししています。

政府が経済対策で実行に踏み切ったGo To キャンペーンですが、菅官房長官によると8/24までに200万人が利用したそうです。

経済対策にはなるが、感染を広げると批判的な意見も多数ありました。

当初は大失敗に終わるかと思いましたが、意外にも利用者は多かったみたいですね。

ただ、コロナ禍での旅行をどこまで楽しめるかは疑問です。

本来旅行とは、非日常味わうことが目的ではないでしょうか。

コロナで大変な日常から離れる事が出来るならまだ楽しめるかもしれませんが、日本は愚か世界のどこに行っても今はコロナから逃れられません。

旅行に行ってもコロナのある日常が別の空間に変わるだけです。

それでも政府はGo To キャンペーンという言葉を使い、命令口調で国民に旅行を促しています。

しかも、厚労省のHPに「新しい旅のエチケット」とありますが、これが旅行の楽しみを奪う内容ばかりです。

例えば、「密にならなそうな旅行先選び」「旅行先では常に状況確認」「常にマスクを着用し、事あるごとに手洗い消毒」「移動中の車内は静かに」「お土産は手に取らず目で選ぶ」「握手はするな」「食事は会話ではなく味を楽しむ」「密にならないよう常に間隔を開ける」などを掲げており、「旅行に行け、でも楽しむな、でも金は使え」と言っているようにしか聞こえません。

ただ、恐ろしいのはここからで観光庁によると事業登録宿泊施設でのコロナウイルス新規感染者はたった16人だったそうです。

この観光庁のデータが正しいことを前提とすると200万人中たった16人しか新規感染しておらず、大半の人は厚労省の「新しい旅のエチケット」を守っているという可能性があります。

これは政府に補償なしで自粛をお願いされただけで自粛し、さらにその上で自粛警察が誕生し他人に自粛を強要する時と状況が似ていますね。

国民一人ひとりが意識して新規感染者数を減らすことは確かに素晴らしい事です。

この事実に対して否定の余地はないでしょう。

ただ、今の日本は科学的な根拠がないにも関わらず、火に油を注ぐような事をしている政府の言う事を頑張って守ってたらいつの間にか新規感染者数が減っていたという状況にあると思います。

この状況で第二波、第三波の到来と経済危機が同時に起こった場合、政府は今回と違った真剣な対策をするでしょうか。

残念ながらその可能性は低いと思います。

なぜならば、道筋を作るだけで国民が勝手に自粛してくれて新規感染者数を減らしてくれているからです。

今回のように自粛要請はするけど補償は雀の涙、要請に従わない絆パワーのない者は晒す、明らかに感染を広げるであろうGo Toキャンペーンの強行、オリンピックを意地でも強行する姿勢などあり得ない出来事が再び起きそうな予感がします。

政府の言う事に従って頑張り、絆の力で乗り切ろうとする根性論。

補償なき自粛要請を受け入れる、欲しがりません勝つまではの精神。

その結果75年前にどうなったのかを今一度思い出す必要がありますね。