菅外交、敗北の始まり
こんにちは。Roof SAです。
今回は一月万冊で9/3に配信された動画を紹介します。
清水さんがジャーナリストの烏賀陽弘道さんと、菅政権による外交についてお話しされています。
9/14両院議員総会で菅さんが総裁に選出されました。
菅政権が始まろうとしていますが、基本的には安倍路線を引き継ぐ意志を表明しております。
そんな中、注目したいのが外交です。
安倍政権では北方領土の2島返還と北朝鮮拉致問題の解決を訴えてきましたが、この7年8ヶ月ではいずれも失敗に終わりました。
烏賀陽さんは、北朝鮮拉致問題を解決したいのであれば、同じ社会主義国家として北朝鮮と友好関係にある中国を動かす必要があるとおっしゃっています。
実際、アメリカが北朝鮮に対して圧力をかけても何も進展はなかった訳ですから、中国に間に入ってもらえれば、北朝鮮も聞く耳を持つようになるかもしれません。
そして烏賀陽さんは、北朝鮮拉致問題と靖国神社参拝は繋がっているという興味深い持論を展開されました。
中国と良い関係を築くには、習政権が日本と仲良くなる事を中国国民に認めてもらう必要があります。
当然中国国民に認めてもらうには相応の配慮が欠かせません。
しかし、日本のトップは靖国神社参拝を続け、中国国民の「二度も侵略してきた」日本への感情を刺激しています。
これでは習近平が日本と仲良くすると言っても中国国民は納得しないでしょう。
靖国神社を参拝する事で、中国と仲良くなるどころか、歴史的に日本へ特別な感情を抱く中国国民を逆撫でします。
中国と良好な関係を築けなければ、北朝鮮とのやり取りもスムーズにいかず、拉致問題解決は遠のくばかりです。
安倍さんは靖国神社参拝を続けてきましたが、新首相となる菅さんもおそらく靖国神社を参拝するでしょう。
なぜなら、菅さんは2005年当時幹事長代理の安倍さんが発起人となり発足した「平和を願い真の国益を考え靖国神社参拝を支持する若手国会議員の会」のメンバーだからです。
ちなみにその時のメンバーには、現総務大臣の高市さん、現文科省大臣の萩生田さん、菅政権下で政調会長に就任した下村さんらも名を連ねています。
残念ながら菅政権は、北朝鮮拉致という大事な外交問題において既に敗北感が漂っています。
外交だけでなく、対外ビジネスでも中国、アメリカ、インド等に比べ日本は負け組です。
1990年代前半まで18%あったGDPの世界シェアも今では6%と当時の1/3に落ち込んでいます。
日本の東証一部上場企業2000社の時価総額をたった5社で上回るアメリカのGAFA+マイクロソフトですが、どの会社も世界中のあらゆる国で受け入れられる事で成長を続けています。
当然のように各国に対する歴史的、文化的な配慮がある事でしょう。
現に各社の日本版HPに原爆投下の写真など使われていませんよね。
日本には靖国神社参拝を評価する人も一定数いるでしょう。
しかし、このような他国への配慮のなさは国の経済成長の妨げにもなり、やがては国民一人ひとりの生活レベルに関わってきます。
外交問題と我々の生活は遠いようで近い位置にある事を認識しておく必要がありますね。