幼少期に傷を負った権力者が支配する社会
こんにちは。Roof SAです。
今回は一月万冊で9/6に配信された動画を紹介します。
清水さんが作家の今一生さんと、幼少期に傷を負った人間が権力者になると、社会はどうなるか?という事をテーマにお話しされています。
1939年、ドイツのヒトラーは全世界を巻き込む第二次世界大戦を引き起こしました。
70年以上経った今でもヒトラー政権に対する恐怖は全世界共通認識としてある事でしょう。
そんなヒトラーも幼少期に親から殴る蹴るなどの虐待を受けていた事が明らかになっています。
第二次世界大戦後ドイツは、親による虐待がナチス政権に繋がったと考え、虐待が起こりにくくなるよう親権制度を廃止する事で、構造的な問題の解決を図りました。
一方、日本では1947年以降改正されておらず、現行の民法877条第一項には、「20歳未満の未成年は親の親権に服す」となっています。
これは、親と子の上下関係を明確に示しており、首相在任日数歴代最長を誇る安倍前首相も例外ではありませんでした。
小さい頃から政治家になる事を親に強制され、それ以外の選択肢を与えてもらえませんでした。
無理矢理政治家にさせられた人が、自分よりも他人を優先に考えられる訳がありません。
「子は親の持ち物」という70年以上前の考え方の元、子を親の理想に近づけようとする人も少なくないと思います。
たとえ子供が学校へ行きたくないと主張しても「みんな行ってるから行くべき」と親は考えます。
この「みんなと一緒が正解」という考え方は高度経済成長期のものであり、この考えは意志や個性のない人間を量産します。
安倍さんに対して「意志がない」「中身が空っぽ」と批判する方もいますが、大半の日本人がそうであり、何も安倍さんに限った話ではないという事に気付くべきです。
今さんによると、親権を撤廃した国では「子は親のものではなく、子供自身のものであり社会のもの」という考えがあるそうです。
親は、子供自身が描く自分像になるための補助役に過ぎません。
子供に対する親の考え方を根本的に変えない限り、今後も安倍さんのような人が国のトップになる事も決して少なくないでしょう。
日本が少しでも住みやすい国になるよう、しっかりと歴史を学び、構造的な問題解決を考える事が必要です。