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消費税増税宣言翌日に撤回?10年後は増税?少子化だから仕方ない?

こんにちは。Roof SAです。

今回は一月万冊で9/11に配信された動画を紹介します。

清水さんが作家の今一生さんと、消費税増税宣言を翌日に撤回し、10年は増税必要ないと訂正した菅さんの真意と無策ぶりについてお話しされています。

9/10のテレビ東京の番組で、菅さんは消費税に関して「将来的に引き上げざるを得ない」と発言しました。

その理由を「少子高齢化による人口減を止められないため」としています。

しかし、その翌日の定例会見では「安倍首相と同じ考えである」と話し、安倍前首相の「消費税10%までくれば、その後10年は増税の必要はない」との見解に同調する考えを示す事で、火消しを図りました。

これら菅さんの発言に対し今さんは「10年あったら消費税増税以外の方法を考えられないのか?」とツッコミを入れました。

海外メディアもコロナの前から10%の増税が経済にダメージを与えたと指摘しており、過去の消費税増税で景気が上向いた例は一度もありません。

そもそも「少子高齢化=人口減=消費税増税」という流れ自体、極めて不自然なように思えます。

消費税増税し年金などの社会保障を拡充したところで、少子化という根本的な問題に対して何のアプローチにもなっていません。

高齢者が増えようと少子化が止まれば、問題の深刻化は避けられたはずです。

しかし政府は高齢者票を伸ばし政権を維持するために、高齢者の喜ぶ事ばかりに力を入れ、少子化対策になる事を何一つ行っておりません。

その結果、ますます少子高齢化が進み気付けば消費税が10%まで上がりました。

消費税増税を叫ぶ前に、まず少子化対策の失敗あるいは無策ぶりを認めて国民に謝罪すべきではないでしょうか。

全く筋の通っていない政権運営に憤りを感じます。

2016年の日本小児科学会のデータで児童虐待死が年間350人となっていたり、厚労省データで児童虐待相談件数がここ30年で100倍近くになっていたり、少子化対策どころか子供が生き辛い社会になってしまっています。

幼少期に虐待をうけて傷を負った子供が大人になった時、他人へ愛情を注いだり、子供をたくさん作ろうなどと思えるでしょうか。

幼少期に虐待をうけた子供が親になって子供を虐待してしまうという最悪の連鎖が起きているのではないでしょうか。

残念ながら児童虐待件数の推移が政策の失敗、あるいは無策である事を裏付けていますが、誰も責任をとっていませんね。

そういった背景に加え、義務教育での学校嫌々生活9年間によって若者の元気が奪われ、その元気のなさが少子化に繋がっていると清水さんは指摘します。

行きたくもない学校に行かされて自尊心や元気を奪われ、中には家庭内で虐待をうけている子もいる。

そんな生き辛い環境下で育てておいて、いざ社会に出たら元気に働いて納税しなさいなど虫が良すぎます。

少子化問題の本質から目を逸らし、若者の元気を奪っておいて増税という逃げの方向へ走る。

所詮政治家は身の保身や利権の事しか考えていない事だけは確かです。

我々国民一人ひとりが子供や若者を大切にし、彼らに未来を託す以外に、日本社会をより良くする方法はないでしょう。