菅総理4時間睡眠休みなし。自助がもたらすのは社会の崩壊
こんにちは。Roof SAです。
今回は一月万冊で10/7に配信された動画を紹介します。
清水さんが作家の今一生さんと、菅首相の自助発言による思惑とコロナショックによるダブルパンチがもたらす日本社会への影響についてお話しされています。
菅首相のHP内に「すが義偉物語」というページがあり、自身の経歴を漫画風に紹介しています。
それによると、生れ育った秋田県の田舎農家から家出同然で上京し、段ボール工場でサラリーマンを経験後、大学受験に成功し法政大学へ入学。
卒業後は再びサラリーマンを経て、政治の世界へ憧れを抱くようになり、法政大学関係者の紹介により小此木彦三郎元通産大臣の秘書として11年間勤める事になります。
その後、横浜市議会議員へ立候補し「やればできる、意志あれば道あり、一に行動二に行動」の精神で一日300軒回り、現職を破って見事当選。
勢いは止まらず国会議員当選後も、国交省、経産省の政務官、総務大臣、官房長官を経てついに総理大臣にまで上り詰めました。
田舎農家から一国の総理大臣となった人間による「自助」発言は「俺が出来たんだからお前らもやれば出来る」と言っているような気がしてなりません。
近い事例として、CoCo壱の創業者の宗次さんが紹介されましたが、彼もまた年間366日一日15時間働く事を目標に掲げ成功した方です。
但し宗次さんは「ハードワークは経営者の特権であり、従業員に強いではだめ」との認識を持っており、全員が全員気合と根性があるわけではないという事を理解されています。
宗次さんは両親の顔を知らず、生まれて間も無く児童養護施設に預けられました。
3歳の時に養父母に引き取られますが、養父は競輪に夢中なギャンブル依存症で家も土地も失い、夜逃げして岡山県へ移住します。
その後養母が姿を消したため、家事をしながら貧しい暮らしを余儀なくされる中、必死で養父が喜ぶ事をし続けたそうです。
その経験によって自身の忍耐力が養われたと共に、人に喜んでもらう事が生き甲斐となったと認識されています。
このような努力や根性も生まれながらにして得た才能の一つであり、それがないために自殺してしまう人もいます。
菅首相は横浜市議に当選後、深夜一時に帰って朝4時には起き、早朝から演説や挨拶回り、昼食は5分で済ませつつ大きな病気もされていません。
あまりにも根性、努力する能力があり過ぎるあまり、努力出来ない人の気持ちが分からないのではないでしょうか。
努力や根性は自分次第で何とかなるという認識を持たれている可能性があり、そんな人が一国のトップで「自助」を強調している現実に恐怖を覚えます。
会社ならすぐ辞められるかもしれませんが、国民を辞める事はそう簡単ではありません。
そんな状況に追い討ちをかけるかのように、タイミング悪くコロナショックが今後日本を襲います。
これから若者の就職は厳しくなりますが、自分の能力が低いからだと絶望してしまうかもしれません。
政治によってしっかりとそれを否定し、全面的にバックアップする事が政治家の本来の役目ですが、菅政権はどんな対応をとるでしょうか。
いずれにしても菅首相は安倍前首相と全くタイプの違う政治家であるため、注意が必要です。
これまで内閣人事局の実質的トップとして官僚を抑え、学術会議へ人事介入する事で学者を抑え、パンケーキ店でのオフレコ会議によって記者を抑えるなど、国民の外堀は徐々に埋められつつあります。
今後の厳しいコロナ社会を生き残るためにも、少なくとも自助を掲げる政府に期待してはいけません。
身近なところからコミュニティを形成し、地道に手堅く生き残る術を常に考える必要があるでしょう。