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オリンピック利権への悪足掻き

こんにちは。Roof SAです。

今回は一月万冊で9/10に配信された動画を紹介します。

清水さんが作家の本間龍さんと、東京オリンピックの開催が絶望視される中、何としても利権を手放したくないオリンピック貴族達の諦めの悪さについてお話しされています。

9/8 IOC コーツ副会長はフランスAFP通信の取材に対し「新型ウイルスに関係なくオリンピックは開催する」と発言しました。

本来オリンピックはIOCと東京都の契約となっていますが、なぜか安倍前首相が先頭に立って推し進めてきました。

しかし、その安倍前首相が辞任した事で、東京オリンピック開催がさらに困難になり、世論も中止の方向へ傾いてきています。

今回のコーツ副会長の発言は、そんな不安要素を掻き消すためのものでしょう。

組織委員会 事務総長の武藤氏も7/30 BBCスポーツの取材に対し「ワクチンなしで開催できないわけじゃない、必要条件ではない」と発言しています。

さらに9/6のBSテレ東の番組内で自民党 前総務会長の鈴木氏は1980年のモスクワ大会を引き合いに出し「数十カ国が参加出来なくてもオリンピックは成立する」と発言。

ワクチンが完成していなければ、世界各国で更に感染が広がり、参加する選手達も決して無事では済まないでしょう。

その上、「感染者の減らない国は参加させない」とも取れる発言が出ました。

ついにアスリートファーストや平和の祭典といった建前さえも吹き飛び、完全に利権化した状況を隠せなくなっていますね。

そもそも1980年モスクワ大会は、当時のソ連によるアフガニスタン侵略に抗議する形で、西側諸国が自ら参加をボイコットしたのであって、参加を拒否された訳ではありません。

対して日本は現在150ヵ国以上を入国禁止としており、感染者の多い国を拒否する可能性が十分にあります。

最近、トランプ大統領がワープスピードでコロナワクチンを作るよう製薬会社に迫っていますが、FDAと製薬会社9社による共同体声明として、ワクチンのスピード開発は不可能と発表する動きも見られます。

6/30の段階でFDAはワクチンの有効性が50%以上あれば良しとしていますが、それでもスピード開発下では厳しいと判断しているという事になります。

9/9には、日本が1億2000万回分購入予定のアストラゼネカでワクチンによる重大な副作用が見られたとして治験を中断したと発表しました。

そもそもワクチンの開発に関係なくオリンピックを開催するのであれば約5億本も購入する必要があるのかどうかも疑問です。

本来であれば早い段階でオリンピックを諦め、コロナ収束に向け医療現場への支援を手厚くしたり、自粛を義務付ける代わりにお金を配るなど、税金の有効な使い道を考えるべきです。

製薬会社が効き目も安全性も担保しないワクチンに高額な税金を投入して、オリンピックという名の本土決戦に備え、無駄になる可能性も十分にある竹槍を何億本も用意しようとしています。

日本病院会全日本病院協会日本医療法人協会の調査によるとコロナを受け入れてない病院で6割、受け入れてる病院で8割が赤字となっているようです。

もし、オリンピック開催中に外国人がコロナにかかった場合、言語問題によってコミニュケーションが取れず、赤字が続く病院にさらなる負担がかかります。

それによって、その病院のある地域に住んでいる人々にも影響が及び、何一つプラスな事はありません。

多くのスポンサーへの忖度があり、すぐに中止を宣言出来ないのは分かります。

しかし、その間もコロナウイルスは待ってくれません。

オリンピック貴族達に少しでも人の心があるのならば、迅速かつ妥当な判断をしてもらいたいものです。