自民党圧勝の解散選挙?
こんにちは。Roof SAです。
今回は一月万冊で9/11に配信された動画を紹介します。
清水さんが作家の今一生さんと、解散選挙を行ったら圧勝してしまいそうな程、菅政権の支持率がなぜか上がっている現象についてお話しされています。
今さんは、日本人の政治への認識について「自分で動かせるものではない、自然現象としか考えていない」とおっしゃっています。
安倍という台風が来たが、いつか去って穏やかな日常がやってくると信じている人もいるのではないでしょうか。
確かに新首相の菅さんはイシューはないが失言も少なく、安定感があるように見えるため、再び穏やかな日常を取り戻してくれるのではないか?との期待もあるでしょう。
しかし、それこそが封建主義マインドであり、主権者マインドによって成り立つ民主主義の崩壊を意味しています。
現に有権者の中には、右でも左でもないく、そもそも政治について考えるのが面倒な層が少なからずおり、それが投票率の低さを表しています。
そして政治への関心の薄さが、今回の菅政権の支持率を向上させていると言っても過言ではありません。
菅さんは安倍政権の経済政策を更に推し進めると発言し、麻生、二階といった重鎮をそのままのポストに置く事を選択しました。
つまり、安倍政権をそのまま引き継ぐという事なのです。
今年8月の段階では、安倍政権の政策に対して不満だったからこそ支持率が30%台まで落ち込んだのではなかったのでしょうか。
その政権、政策を引き継ぐと言っているのに、菅政権になった途端、支持率が60〜70%に跳ね上がるのは明らかな矛盾です。
これでは単に、自己決定の出来ない人間が、安倍政権の支持率が上がれば支持するようになり、支持率が下がると支持しなくなるというだけのようにも思えます。
また、岸田さんは総裁選真っ最中の9/1に自身の派閥総会で、「新型コロナウイルスの対策一つとっても国民の協力がなくてはならない。国民の協力を引き出せるリーダーになる」と発言しています。
それに対して党内から「自分達の正義に国民を付き合わせるのか?」などの声は上がりませんでした。
本来民主主義とは、国民のニーズに対して、国民に代わって代議士が政策を進めるものではないのでしょうか。
岸田さんの発言は民主主義の根幹を揺るがすものです。
国民や政治家がその事実に何の疑問も持たない事、メディアが民主主義を全く理解していない事が内閣支持率の乱高下に繋がっているのかもしれません。
メディアはそんな政治への関心が低く、自己決定が出来ない人間でも分かるように報道します。
そのため、表面的な政策を一つを抜き取って批判するだけで、その背景に何があるのかまでは語りません。
安倍さんの政策に対し、彼の幼少期の経験抜きに語っては、動機は何か?最終的に何がしたいのか?など本質的な理解に迫る事は出来ず、メディアの報道のまま消費します。
「総理なんだから政治家なんだからしっかりしろ」などという精神論では何一つ好転する事はないでしょう。
ただ、そんな日本人に「馬鹿だ、民度が低い」などと言って終わる話でもありません。
なぜなら、それによって影響を受ける罪のない子供達も少なからずいるからです。
実際コロナ禍で在宅時間が増える中、虐待件数が増えています。
厚労省のデータで、4〜5月いずれも前年同月比で1割以上増えている事が確認できます。
しかし、政治的解決を図ろうとする政治家の声は全く聞こえてきません。
そんな中、長年子供虐待問題を追いかけている今さんは、全国6カ所で虐待防止イベントを開催する予定です。
そこでは各地の国会議員や地方議員を呼び、問題点を認識させた上で議会に上げるような働きかけもするそうです。
「議員の雇い主は納税者である国民だ」と今さんは言います。
政治家の元へ行き、助けを乞うのではなく、呼びつけた上で、問題に対してどんなアプローチをするかを考えるのが議員の仕事です。
そして、その仕事を評価するのが本来の民主主義国家における、我々国民一人ひとり課せられた役割です。