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令和にそぐわない昭和根性丸出しの菅内閣

こんにちは。Roof SAです。

今回は一月万冊で9/17に配信された動画を紹介します。

清水さんが作家の今一生さんと、どうやって時代に適していない菅内閣に頼らず生きて行くか?という事についてお話しされています。

9/16 いよいよ菅内閣が発足しました。

まぁ、特に期待はしていなかったですが、その低い期待値をさらに下回ったのが今回の人事です。

平均年齢は何と71.4歳、女性大臣はたったの二人。

残念ながら若者や女性の事を考える気がないという事ですね。

しかも菅首相は総裁就任会見で、国民による自助を強調しました。

菅首相自身、秋田県のいちご農家から成り上がりで一国の総理大臣まで上り詰めています。

その過程で並々ならぬ努力と根性があった事でしょう。

この事実は菅首相の能力を示しており、大変素晴らしい事だとは思いますが、それが故に他人にも同じ努力と根性を強要しかねません。

実際、努力と根性だけで生きていくことは不可能です。

だからこそ民主主義社会にはまず公助があり、その次に自助努力で生きていくのです。

清水さんがご自身のエピソードを語っておられましたが、清水さんは中学校を1ヶ月しか行かなかった不登校時であり、高校も通信制の学校に通っていましたが、県立大学に現役で大学しました。

それは自分の能力と努力以上に、不登校を認めてくれる回りの大人の存在が大きかったからと言っておられます。

菅首相は会見で、ご自身の地元である秋田県についてはほとんど触れていません。

実際、秋田県は自殺者数で常に一、ニを争う県です。

そのことについて触れていないのは明らかに不自然ではないでしょうか。

地元の共助、公助に嫌気がさしたことで自助努力によって成り上がったのであれば、まず地元の問題に目を向けるのが先です。

地元を変える事で、やがては国を変える大きな力になると今さんは言います。

それは我々国民一人ひとりに出来る事でもあります。

例えば、渋谷区は条例で「パートナーシップ」と定義し、同性間の事実上の婚姻関係を認めています。

渋谷で認知が広まってくれば、やがては東京、全国に広がる可能性もあります。

あるいは、地域の公園、学校、病院などで改善すべき事があるのであれば、まずは各地方議員に伝え、議会に上げてもらえる事もあります。

改革は小さなところから始まると言っても過言ではありません。 

菅首相の地元の問題から目を背ける背景を知ってしまうと、彼の発言に本気度や重みを感じなくなってしまう人も多くなるのではないでしょうか。

これまでは強いリーダーを一致団結して担ぎ、引っ張って行ってもらう時代でした。

しかし、コロナウイルスによってリーダーシップが低下し、自助を強調するようになった国に、国民を引っ張って行く力などありません。

一人ひとりが知恵を絞り、小さなところから地道に頑張って国力を高めていく、令和の時代を生きましょう。