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コロナ不況!三菱自動車、半期で2000億円赤字

こんにちは。Roof SAです。

今回は一月万冊で11/8に配信された動画を紹介します。

清水さんが東大教授の安冨さんと、コロナがもたらす、現代構造依存からの脱却についてお話しされています。

コロナの新規感染者数が増加し連日1000人を超えている中、11/4に三菱自動車が9月までの半年間で2000億円超の赤字であるとNHKなどが報じました。

記事によると、全体の売り上げは49%減ったようです。

自動車メーカーは製造業のため、工場や機械などの固定費は相当なものでしょう。

今後の人員削減や規模縮小は避けられない状況となってしまいました。

さらに同時期に、セガサミーがゲームセンター事業を売却するというニュースもありました。

緊急事態宣言から半年が過ぎ、徐々に経済へのダメージが顕著になってきましたが、今はまだ正社員の希望退職を募っている段階です。

しかし、やがて解雇が広がり、そこからいよいよ不況の本番が訪れます。

三菱自動車の状況を日本国民の各家庭に当てはめると、給料が半分になり、食費、家賃などの固定費を半分以下に抑えなければならないという状況に陥っています。

セガサミーの状況に当てはめると、昔から大切にしていた物を売却して手放さなければ食い繋げないという状況です。

そんな状況下であろうと、コロナはヨーロッパで感染爆発し、日本も北海道、東京、大阪を中心に感染者が激増しており、我々を慮ってはくれません。

本州もこれからますます気温が寒くなり、さらに感染拡大する可能性が高いため、再び緊急事態宣言を発令する事もあり得るでしょう。

もしそうなれば、より一層景気は冷え込む事になります。

たった一度の緊急事態宣言で、GDP年率換算で28%減というとてつもない数字が出てしまった事は記憶に新しいところです。

たらればを言っても仕方ありませんが、経済を優先するためにも、緊急事態宣言下で感染拡大を徹底的に抑えるべきでしたね。

今緊急事態宣言を発令しても、国民が受け入れるとは思えないため、チャンスは4月の一度きりだったのではないでしょうか。

社会も政治もこんなにも不安定な状況ですが、それでも我々は生きていかなくてはなりません。

そのためにもまず、現代構造への依存を一人ひとりが認識する必要があります。

自民党を批判する高齢者は、自民党の金融緩和によって年金が支えられています。

大企業びいきを批判する中小企業は、大企業の下請け仕事で回っています。

給料が安いと嘆く会社員は、会社によって守られています。

この構造への依存が既に限界であると、コロナは我々に教えてくれていると理解しましょう。

経営者ならば最悪の事態を想定し、一旦店仕舞いするなどで現金を作り、必ず訪れるコロナ収束社会でスタートダッシュするための準備を行うという選択肢を持つ必要があります。

会社員ならば、人に「助けて」と言える準備をしておく必要があります。

恐怖に臆する事なく立ち向かい、人に頼らず戦い続ける事で報われる時代ではなくなりました。

行動を変える前にまず考え方を変えましょう。

20年前と現代とでは、商売の成功法則が明らかに違います。

「考え方を変える」という事に秘められた可能性は凄まじいものがあると安冨さんは言います。

人に助けてと言える状況を作るためにも、まずは余裕のあるうちに人助けをしましょう。

その繰り返しによって形成されたネットワークが、やがて自分自身を助ける事に必ず繋がります。

その状況もコロナがあるからこそ作り出せるものであり、そのためには考え方を変える必要がある。

まずは現代構造への依存の限界と向き合い、しっかりと認識した上で、考え方を変えてみる。

それこそがこの厳しいコロナ社会を生き抜くヒントになるはずです。