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砕かれた自尊心。私たちの無力感はどこから来てる?

こんにちは。Roof SAです。

今回は一月万冊で11/9に配信された動画を紹介します。

清水さんが作家の今一生さんと、アメリカ大統領選挙にみる、日本人の無力感についてお話しされています。

先日、アメリカ大統領選挙が行われ、バイデンが当選しました。

日本でも多くのメディアが連日報道し、大きな話題となっていました。

他国の大統領選挙にこれほど関心を示しながら、自民党総裁選の時はこれ以上の盛り上がりがあったという記憶はありません。

アメリカでは共和党民主党の各支持者がぶつかり合うほどの熱狂っぷりですが、それに比べなぜ日本はここまで選挙に無関心なのでしょう。

それは、日本人は政治の旨みを知らないためであると今さんは分析されています。

本来民主主義国家において、政治を動かすのは政治家ではなく主権者である国民です。

政治家は国民の代弁者にすぎません。

それでも日本人は幼い頃から、家庭では親に学校では先生に会社では上司に従えと教わってきているため、主権者マインドが低く自己決定しにくいという特徴があります。

自己決定こそが自尊心を育み、自己満足度を高める手段ですが、多くの日本人にはその習慣がありません。

家庭も学校も会社も、組織の中に取り込まれている内は物事を客観的に判断する事が出来ず、その組織のローカルルールでしか自分を評価できません。

特に学校では、無数にある個人個人の魅力は否定され、国語算数理科社会のみが評価の対象となります。

その時点で評価軸が他人基準となっているため、永久に自尊心は高まる事はないでしょう。

実際、清水さんも他人から高く評価され、お金をたくさん稼ぎましたが、幸せを感じる事はなかったそうです。

サッカー日本代表中田英寿さんも現役後すぐに旅に出て自分探しを図りましたね。

サッカー選手として他人から多大な評価を受けた中田さんですが、サッカーから離れた事で、今一度自分自身を見つめ直し、自分は何者なのかを確かめたかったのでしょう。

多くの日本人は学校教育によって、幼少期から評価軸は常に他人基準であると叩き込まれているため、これを自分基準に変える事は大変難しいです。

それでも自分自身が納得のいく人生を送るためには、その評価基準は他人ではなく、自分自身でなくてはなりません。

そのためにも、自尊心を高め他人の評価より自分自身の評価を優先するようなマインドチェンジが必要ですが、他人の評価がないとお金を稼ぐ事が出来なくなるのも事実です。

自尊心を高める前に、自尊心が低いのは自分のせいではないと、まずは荷下ろしをしましょう。

それにより、これまで自分を縛っていたローカルルールを客観的に分析出来るようになります。

その上で、長い時間をかけてゆっくり自分が納得出来るものは何かを見つけ、自尊心を高めていく。

長く自尊心を砕かれた状態から少しずつ方向転換し、自分の納得のいく生き方とは何か?を考えていきましょう。